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ちょっと前から、新しいPCゲームにハマっております。
『PowerWash Sumilator』という、高圧洗浄機で汚れを落とすだけのシンプルなゲームなのですが、目の前でみるみるうちに汚れが落ちて綺麗になる様と、水の音に癒されていくうちに、気付けば次から次へとお掃除を進めてしまう中毒性がありますね。
まだ正式リリースされてないアーリーアクセス版なので、アップデートでコンテンツ追加されるのが今の楽しみです。
現時点で掃除できるところは、全部終わってしまったのでね……
それはさておき。
今回は久し振りになってしまった、『Return of the Obra Dinn』のネタバレ考察です!
続きに納めますので、見る時は細心の注意を払ってくださいまし。
一度クリアしてからの閲覧を、強くお勧めします。
『PowerWash Sumilator』という、高圧洗浄機で汚れを落とすだけのシンプルなゲームなのですが、目の前でみるみるうちに汚れが落ちて綺麗になる様と、水の音に癒されていくうちに、気付けば次から次へとお掃除を進めてしまう中毒性がありますね。
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今回は久し振りになってしまった、『Return of the Obra Dinn』のネタバレ考察です!
続きに納めますので、見る時は細心の注意を払ってくださいまし。
一度クリアしてからの閲覧を、強くお勧めします。
うし、解禁!(`・ω・´)=3 フンスッ
目次はこちらー。
- ガッツリハマってしまったぁよ(ネタバレなしレポ)
- ネタバレレポの始まり
- オブラ・ディン号の足取り
- 全体の考察・残された謎
- 『メメント・モーテム』とヘンリー・エバンズ
- 『取引』とオブラ・ディン号の末路
- 貝殻を取り巻いたモノたち
- 損害査定書(ここから先次回以降)
- 考察サイトで拝見した興味深い説
- 小ネタ集
※更新したら、リンクを追加します。
また、書きたい事を思いついたら、随時項目を追加します。
なお、章の下にある見出しはその章の記事にだけ載せ、別の記事では畳みます。
4-3.貝殻を取り巻いたモノたち
オブラ・ディン号が数奇な運命に翻弄されたきっかけとなったのが、あの異様なまでに光り輝く貝殻である事は、もはや言うまでもないでしょう。ここでは、貝殻にまつわる人物たちをテーマに考察します。
その1 フォルモサ人
まずは、あの貝殻をオブラ・ディン号に持ち込んだフォルモサ人たちについて。彼らの積荷を、あのゲスの極み二等航海士エドワード・ニコルズ氏が盗もうとさえしなければ、オブラ・ディン号の航海は順風満帆だったかもしれません。
第2章までの悲劇は不可避だったけども……
恐らく、乗員乗客の中であの貝殻に対する知識が一番豊富だったのは、リム・ブンラン様とシア・イトベン氏です。
人魚が現れた時も対処が早かったというか、謎の箱を使ってきっちり対抗してましたからね。
アレのギミックだけは、残留思念だけではどう頑張っても解読不可能。
誰か補足してくれい。
一方、衛兵のラウ・ホクセン氏とタン・チョウ氏はどうかと言うと、貝殻がフォルモサ(というかリム様)にとって大事なものである事は知っていたと思います。
が、リム様やイトベン氏と同じレベルで情報を持っていたとは考えにくい。
何故なら、チョウ氏は第5章-1で『貝殻を守らなければ、我々は皆死ぬ』と言ったからです。
これが全くの間違いでむしろ逆である事を、オブラ・ディン号の顛末を見てきた我々は知っている。
結果として誤っていた情報を、チョウ氏が口にしたのは何故なのか?
可能性が高いのは、『真実を知らなかった』のではないかと。
ただの一衛兵であるチョウ氏らに、リム様たちが貝殻の秘密を全部教えていたとは思えない。
個人的には、そんなおっかないものだと知らされたら護衛なんぞしたくないです。
なので、衛兵の二人には『貝殻は大事なものだから守らなければならない』という嘘の説明をしていたのかもしれません。
第2章の考察で、ニコルズ氏がホクセン氏を脅した時の内容が、貝殻そのものへの手出しだとわたくしが推測した理由も、この前提条件を踏まえたからです。
なおかつ、オブラ・ディン号の乗組員たちに与えられた情報は、これだけ。
「貝殻がどうとか言っています。『とても危険』だと……」
第5章-1でチョウ氏の通訳をしたリ・ハン氏は、船長にチョウ氏が話した正確な内容を伝えられませんでした。
中国とフォルモサでは言語が微妙に異なるのか、もしくは、中国語に対する学が無さすぎてシンプルな会話しか理解できなかったのか。
これでは貝殻を守らないと危険なのか、貝殻そのものが危険なのか分かりません。
人魚に貝殻が付いている事を、この時点で知っている乗組員はほとんどいなかったので、船長が『何の事だ?』と返したのは至って当然の反応だった訳です。
目撃して知っていたかもしれないニコルズ氏は既に死亡してましたし、人魚の逸話に一番詳しそうなダール氏は、あの時には甲板にいなかったようですからね。
チョウ氏の発言をそのまま受け取る事ができた人間は、あの場に誰もいなかった。
中国人の通訳ですら、『貝殻を守らなければ、我々は皆死ぬ』を『貝殻がとても危険』だとしか伝えられなかったザマなのです。
乗組員の大半を占める西洋人ならば、尚更知り得る筈が無い。
この後、料理人のトーマス・セフトン氏が人魚の背中に貝殻を見つけて迂闊にも手を出し、人魚に尾びれで殴り殺されるので、ここから貝殻の存在は船内に知れ渡っていくと考えられます。
とはいえ、さすがにこの時点では、貝殻(正確には人魚)とカニライダー&クラーケンの襲撃を結びつける事は不可能だった筈。
いくら異形の生物を目撃していても、そいつらによって生命の瀬戸際へ追い込まれる出来事がこの後起こるだなんて、想像だにしていないでしょうからね。
そんなおっかない貝殻を、リム様御一行は何処で手に入れたのか?
もし最初から持っていたのだとしたら、イングランドへ行くまでの間にも人魚から襲われる事になりかねない。
よって、イングランドで謎の箱含めて調達したと考えるのが自然です。
さすがに自分たちで手を下したとは考えにくいので、人魚の生態を知る謎の人物に依頼して盗んできてもらったのでしょう。
さしずめ、人魚の寝床か休憩所を何故か知っていて、寝ている間に近付いて背中から引っぺがしたといったところでしょうか。
そうでないと、セフトン氏と同じ末路を辿る事になりますから……
無事に貝殻と箱を手に入れたリム様御一行、しかしながらオブラ・ディン号に乗り込んで帰ろうとした事が、結果的に運の尽きとなってしまいました。
ただ、何故人魚に襲われかねない海路での帰国を選んだのか?
これは、1802年当時のフォルモサ(台湾)は清(中国)の統治下にあった事が影響しているのではと。
陸路だと確実に清を通らねばならず、そこで検閲のような事をされると不都合極まりないので、敢えて海路を選択したと考えられます。
ただ統治下と言っても、実際のところ清はフォルモサに対しては関心を払っていなかったらしいので、見つかったとして没収されたのかどうかは定かではない。
実際のところと言えば、実は台湾の史実に王政は存在していないのですよ。
強いて挙げるなら、清に滅ぼされた明のお偉方が台湾に逃げ込んで一時的に長となったようですが、それくらいです。
じゃあ……『王族』だと言っているリム様、誰やねん……?
という訳で、王族はただの自称だった可能性が高い。
落ちぶれた良家の出身である可能性は残るものの、少なくとも死んだ事で国際問題に発展するような人物でなかった事は確定です。
まー、あの当時インターネットなんぞ存在する筈がなく、他国の情報を入手する事すら簡単でないご時世ですからね。
出まかせを言ったところで誰も裏付けを取れないから、そのまま通っちゃう訳ですよ。
イトベン氏がリム様を『姫』と呼ばずに『お嬢様』呼びだった理由も、この理屈なら納得がいく。
そもそも、リム様御一行が『王族』だという情報をもたらしたのは、画家のエドワード・スプラット氏が描いたスケッチのタイトルです。
逆に言えば、まさにアレしかないんですよ。
他に身分を証明するものは、少なくとも船内や残留思念には何処にも存在しない。
絵を描いてもらう時に、誰かが調子に乗ってほら吹いたのか?
もしくは、当人たちは貴族とかいいところの家だと言っていたのに、通訳が解釈間違えて王族だとスプラット氏に伝えた説もあり得る。
だって、通訳があのザマ(ry
結局のところ、何の為にあの貝殻を必要としたのか?
これを明らかにする事は、ほぼ不可能です。作中に、何も匂わせるものが無いですからね。
可能性を考えるなら、相当な危険を伴う事をある程度理解していたっぽいという点から、お家復興もしくはフォルモサの海を征服する為に必要だった説。
ただ、結果を見る限りリスクが高過ぎた印象しかないので、もしそうだったのなら、フォルモサでそのまま慎ましく暮らしていただきたかった節はある。
オブラ・ディン号全滅の要因作っちゃったからなぁ……自分たちだけだったらまだしも……
その2 人魚
続いては、人魚。上半身が人間の女、下半身が魚なのは言うまでもないのですが、『Return of the Obra Dinn』における人魚は日本人がイメージする可憐な感じではなく、『怪物』という表現が相応しいですね。
歯が牙になってるし、目つきが鋭いし、鱗はトゲだらけで発射できるし。
改めての振り返りになりますが、第4章で襲ってきた人魚の背中には貝殻が付いていて、3体出現したうち1体光ってない個体がいます。
あれが同じ形の別の何かだとは、到底思えない。
つまり、貝殻は元々人魚のもので、人魚たちは単純に奪われた貝殻を取り返しに来た訳です。
人(怪物)のものを盗むからこういう事になる……
海中という不安定な場所でありながら、槍の投擲一発だけでターゲットの急所を仕留めた、恐ろしい強肩の持ち主。
なおかつ、どうやら人間の言語を理解できるようです。
理由その1は、第4章でイトベン氏が貝殻を箱の中の液体に突っ込むまでの残留思念から。
イトベン氏は『ここにございます!お待ちください、ただ今……』と言った後、貝殻を突っ込んでいます。
このセリフ、丁寧な口調からリム様に向けられているっぽく聞こえますが、そうだとしたらおかしいと思いませんか?
何故なら、リム様は貝殻が箱の引き出しの中にある事など、とっくに知っている筈。
そんな御託を言っている暇があるなら、さっさとやればよろしいのですよ。
ただ、その間にリム様は人魚に首を掻き切られて死んでしまったのだが……
もちろん、自分の言語を理解できない(し、むしろ敵だと思っている)ゲスの極みニコルズ一味に向けた可能性はゼロです。
となれば、イトベン氏のあのセリフは、消去法で人魚に向けたものだと。
つまり、あたかも貝殻を返すように振舞いながら返り討ちにしたという、なかなかの性悪な行為をやってのけた事になります。
そして、イトベン氏から一番近くにいた人魚は、前のシーンでボートの縁を掴んでイトベン氏に手を伸ばしていたにもかかわらず、謎のビーム攻撃を喰らった時にはボートから離れていたのですよね。
そんなに時間が経過してないにもかかわらず執着を止めたようなこの不自然さは、人魚がイトベン氏の言葉を信用して貝殻を貰おうと待っていたシチュエーションじゃないと、説明が付かない気がします。
謎のビームで攻撃された時、『嘘付いたなお前!』って思ったんだろうなー。
起き抜けのトゲ攻撃は、騙されて捕まった鬱憤晴らしもあったのかもしれません。
理由その2は、第8章から。
船長の要望を呑んでクラーケンを帰らせたり、マーティン氏の『逃がしに来た』というセリフを聞いて大人しくなったなど、人間の喋っている内容を理解していなければ行動のつながらないところがありました。
これが最大の特徴ですが、人魚は作中全く言葉を発していません。
この事から、人魚同士や怪物とのコミュニケーションはイルカのように、超音波のようなものを発射し合って相手と意思交換をしていたのではないかと。
カニライダーとクラーケンが寸分違わずオブラ・ディン号に来れたのも、遠くまで届く超音波だったら説明は付く。
あと、英語と台湾語、言語が全く違うのに両方とも普通に理解していた、という意味でも頷ける説です。
ただし、喋らなかったのはあくまで残留思念の中だけなので、それ以外で喋っていた可能性は否定できません。
でないと、先日公開した仮説において、人魚が船長とどうやって意思疎通して取引をしたのか分かりませんのでね。
とはいえ、残留思念を上手い事すり抜けて声を残さないだなんて、そんな高等テクニックをあの場で考えて駆使したとは思えないな……
メメント・モーテムが人魚の声を残せないのなら、まだ分かりますが。
では、あの貝殻は人魚たちにとって何だったのか?
これも作中に匂わせる要素が何もないので、明らかにする事は不可能です。
ただ、間違いないのは人魚たちにとってとても大事なものである事と、貝殻が背中に付いてないとすぐさま死ぬ訳ではない事。
結果的に最後生き残った、背中に貝殻の付いてない人魚は、マーティン氏らが檻を開けた時もすぐさま暴れ出し、弱体化していた様子が無かったですからね。
とはいえ、『すぐさま』死ぬ訳ではなくても『いずれ』他の人魚より早く死ぬ可能性は残ります。
ただの装飾だったら、わざわざ取り返すよりまた新しいのを作ればいいですから。
相手を殺してまで奪還しようとしたあの必死さは、命に関わるからこそだと考えるのが自然です。
もしくは、人魚たちの誇りに関わるものでしょうか。あの貝殻があってこそ一人前だとか。
コミュニティでは時に、外からはそこまでじゃなく見えるものを命と同等の価値と見なしている事は、得てしてよくありますからね。
強いだけではなく知能も高い、そして他の怪物たちが救わんと乗り込む……その気があったら、人間を駆逐して生物界のトップになれたかもしれない。
人間にとって幸いだったのは、生息地域が陸と海で完全に分かれていた事と、恐らく自分たちの領域さえ侵犯しなければ何もしない気質だった事でしょうか。
今回の件も、先に手を出したのは人間側でしたからねぇ。
今回はここまで!
次回は、損害査定書について考察していきます。
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