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ものぐさパズドラーの戯言

ログインは毎日、スクリーンショットはさっぱり載せない、ものぐさなパズドラーが綴る文字だらけのブログ。基本日記です。

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<Return of the Obra Dinn>ネタバレ&考察タイム12【全体その1】
先週、3ヶ月ぶりに実家へ帰りました。
そこで知らされたのは、わたくしが幼少期からお世話になっていたモスバーガーが閉店したという、ショックなニュース!
ドライブスルーが受付口だけで、引き渡しは駐車場で待機しているところに店員さんが届ける、珍しい形式をこの時代になっても続けていた、ある意味で古き伝統の残るお店だったのに!
とはいえ、広さを求められるこのご時世で、よくあのままで今までもったな、という気持ちもあります。
今、近場のモスへ行こうとすると、ちょっと時間掛かるか、施設内で人混みが酷いんですよね……お昼ご飯で気軽に行くのに、あの場所は本当に良かったんですよ。
正直、潰れるくらいだったら、他の広い場所へ移転してもらいたかったかもしれないなぁ、もし建物の老朽化や立地が閉店の原因なのだとしたら……(ノД≦。)°。°


それはさておき。
今回は『Return of the Obra Dinn』ネタバレ考察!
各章の振り返りが終わったので、全体の考察や残された謎を1つずつ語っていきたいと思います。

続きに納めますので、見る時は細心の注意を払ってくださいまし。
一度クリアしてからの閲覧を、強くお勧めします。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
うし、解禁!(`・ω・´)=3 フンスッ

目次はこちらー。

  1. ガッツリハマってしまったぁよ(ネタバレなしレポ)
  2. ネタバレレポの始まり
    1. 特定に苦戦した人物
    2. 特定できてスッキリした人物
    3. クリアに要求されるスキル
  3. オブラ・ディン号の足取り
    1. 第1章 崩れた積荷
    2. 第2章 死に至る病
    3. 第3章 殺人
    4. 第4章 出現
    5. 第5章 呪われた獲物
    6. 第6章 海の兵たち
    7. 第7章 破滅
    8. 第8章 取引
    9. 第9章 脱出
    10. 第10章 終幕
  4. 全体の考察・残された謎
    1. 『メメント・モーテム』とヘンリー・エバンズ
    2. 『取引』とオブラ・ディン号の末路(ここから先次回以降)
    3. 貝殻を取り巻いたモノたち
    4. 損害査定書
    5. 考察サイトで拝見した興味深い説
    6. 小ネタ集

※更新したら、リンクを追加します。
また、書きたい事を思いついたら、随時項目を追加します。
なお、章の下にある見出しはその章の記事にだけ載せ、別の記事では畳みます。



4-1.『メメント・モーテム』とヘンリー・エバンズ

オブラ・ディン号の船医、ヘンリー・エバンズ氏。
実のところ、オブラ・ディン号の乗客乗員60人の中で一番異色の人物でもあります。
最初のネタバレ記事でエバンズ氏に触れた時に『ある意味全ての鍵を握る』と書いたのも、決して仰々しくした訳じゃないんです。
何せ、この人がゲーム全般を通してやってのけた事が、あたかもゲームマスターのレベル。

まず、『メメント・モーテム』の存在自体が、このゲームにおける鍵なのは疑いようもない。
これが無かったら、誰がどうやって死んだかもわからず、ただ船や貨物が損失したという報告だけで終わっていた筈。
それを一人ずつ拾い上げ、著しく貢献した人には報奨を、船の規律を乱した者には罰を。
死者の無念を掬い上げる役目を果たしました。


しかし、お気付きだろうか。
我々(保険調査官)は何故、60人の身元を特定する事ができたのか?
現実の失踪事件であれば、数人は特定できずに幕を下ろす展開で終わっても全くおかしくない。
ゲームだから、と言ってしまえばそれまでだが、それじゃ面白くないから付き合え!

そして、エバンズ氏は何故、自分を含めた60人が特定できると分かっていたのか?

一番可能性の高い答えは、これ。


「エバンズ氏はオブラ・ディン号に乗り込んだ時から、『メメント・モーテム』を持っていた」


船内で起きた事件の数々を、エバンズ氏は当時から『メメント・モーテム』で見ていた、という意味です。
船医の立場で遺体に接する事ができる彼ならば、死体の近くで懐中時計を開いていてもそこまで不自然ではありません。

であれば、エバンズ氏はヌーツィオ・パスクア氏殺害や人魚の一件を知っていながら、誰にも教えなかったのか?という疑惑が。
ただ、彼がどのタイミングで『メメント・モーテム』で残留思念を探ったのかは全く分からず、真相を知った時には全てが終わった後だった事も考えられます。

ましてや、周囲に信用してもらうには『メメント・モーテム』の存在を大っぴらにしなければならず、そうした時に負うリスク(真相が表に出て欲しくない輩、主にゲスの極みエドワード・ニコルズ氏に命を狙われる)もありますからね。
手記に残して、後に託す形が最善だったのかもしれません。


話戻りまして。
あの状況であれば、全員の死因を拾えるという確証があったからこそ、エバンズ氏は保険調査官に身元特定を依頼した。
でなければ、頭のネジが一本飛んだおじさんになってしまう。
いざ船に乗り込んで『この人わかんね』となってしまったら、意味が無いですからね。

そして、当然ながらそれが成立するには、1つの条件があります。


「オブラ・ディン号の中に、『敢えて』遺体をいくつか残しておく」


よくよく考えれば、船内に遺体が残っているのは本来有り得ない事なのですよ。
不衛生な死肉があると、そこから細菌やウイルスが繁殖し、更なる病気が広まってしまう。
なので、航海中に死者が出た時は、序盤のように袋に入れて海に捨てるのが正しい対処法なんです。
が、ファルマス港に漂着したオブラ・ディン号の中には、第10章で死んだ4名はしょうがないにしても、遺体もしくは遺体の一部がそこそこ。

つまり、4名以外の遺体はエバンズ氏が残すようにした、あるいは存在を知っていながらわざと誰にも教えなかった可能性があります。

エバンズ氏がペットの猿を殺した理由が、船尾倉庫で起きた出来事を猿の残留思念から辿らせる為、だったのは明確ですね。
一方、アビゲイルさんの遺体が客室に残されていたのも、船長が妻との別れを惜しんだ可能性は高いものの、実は身元特定が目的だったのかもしれない……
現に、アビゲイルさんの遺体が残っていなかったら、第7章を残留思念で知り得る手段はゼロでした。
樽の中で死んだ密航者、倉庫に保管されたカニ、ぶら下がったままだったり室内の片隅に残されたりしていた足、通路に放っておかれた司厨手ズンギ・サーティ氏すらも、その巻き添えを喰らったのかもしれません。


しかし、1つ疑問があります。
第9章を辿るきっかけとなる、士官候補生のトーマス・ランケ氏。
彼の死に際には、一等航海士のウィリアム・ホスカット氏が側にいた。
なのに、遺体は士官候補生の部屋に残されていたのですよ。

同じ第9章で死んだポール・モス氏やレオニード・ボルコフ氏の遺体はサクッと海へ投げ込まれ、アルフレッド・クレスティル氏やオーラス・ヴィアテル氏、ジョン・デービーズ氏の遺体も残っていないというのに。
何故、ランケ氏の遺体はそのまま置いておかれたのか?

これもまた、残留思念を辿らせる事が目的なのは間違いない。
そして、船に残った誰かがエバンズ氏の意志を知っていなければ、出来る事ではありません。
では、『誰か』とは……?


常識から逸脱した行為を、立場の下に強制させられる人間、となれば、一人しかいないですよね。

そう、船長です。

つまり、船長もエバンズ氏の意志を知っていた可能性が高いのですよ。
だから、船員の健康の為にはいなくなったら困る筈の船医を引き留めず、逆にボルコフ氏が救命ボートを襲撃した時に拳銃を向けてまで止めようとした。
なおかつ、残った二人の乗客の安全も司厨手含めてエバンズ氏に託したと考えられます。

どの時点で船長が『メメント・モーテム』の事を知ったのか?ですが、状況から考えると第8章-4から5の間かなと。
5の時点で、エバンズ氏が脱出寸前でしたからね。


そもそもエバンズ氏はどうやって『メメント・モーテム』を手に入れたのか?とか、完成した手記を見た生存者たちはどう思ったのか?とか、気になる点はまだまだあります。
が、与えられた情報のみでは知る術が無いので、ここでは疑問を挙げるだけに留めます。



ここまで考えて、わたくしは1つの仮説に思い当たる。

第9章-4の時点で、エバンズ氏は既にオブラ・ディン号を離れています。
船に残った乗組員たちが結局どうなったのかは直接知らないし、モールス信号が生まれる前、かつナポレオン戦争で信号旗が使われていたあの時代に、モロッコから行方を知り得る手段なんぞ無かった筈です。
しかし、彼は失踪者ではなく死んだと手記に記し、そして実際にその通りだった。
という事は。


エバンズ氏は、『船に残った人間が全員死ぬ』と分かっていたのか……?


次回へ続く!

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