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わたくしがかねてからお気に入りの冷凍パスタがあるんですが、わたくしの行きつけのスーパーは何故かそれを仕入れない時期が一定あるんですよ。
過去数回それに見舞われて、食べたい時に食べられない苦痛を何度味わった事か。
逆に、実家の方は常設なんですよね。なので、実家から持ち帰れるよう買ってもらってる時もあります。
お願いだから、こっちでも常設にしておくれ……
それはさておき。
今回も『Return of the Obra Dinn』のネタバレ考察だよ!
第7章を振り返ります。
続きに納めますので、見る時は細心の注意を払ってくださいまし。
一度クリアしてからの閲覧を、強くお勧めします。
過去数回それに見舞われて、食べたい時に食べられない苦痛を何度味わった事か。
逆に、実家の方は常設なんですよね。なので、実家から持ち帰れるよう買ってもらってる時もあります。
お願いだから、こっちでも常設にしておくれ……
それはさておき。
今回も『Return of the Obra Dinn』のネタバレ考察だよ!
第7章を振り返ります。
続きに納めますので、見る時は細心の注意を払ってくださいまし。
一度クリアしてからの閲覧を、強くお勧めします。
うし、解禁!(`・ω・´)=3 フンスッ
目次はこちらー。
- ガッツリハマってしまったぁよ(ネタバレなしレポ)
- ネタバレレポの始まり
- オブラ・ディン号の足取り
- 全体の考察・残された謎
- 『メメント・モーテム』とヘンリー・エバンズ
- 『取引』とオブラ・ディン号の末路
- 貝殻を取り巻いたモノたち
- 損害査定書
- 考察サイトで拝見した興味深い説
- 小ネタ集
※更新したら、リンクを追加します。
また、書きたい事を思いついたら、随時項目を追加します。
なお、章の下にある見出しはその章の記事にだけ載せ、別の記事では畳みます。
第7章 破滅
①ストーリー
巨大カニの襲撃ですっかり恐れをなした、事務長のダンカン・マッケイ氏、甲板員のネイサン・ピーターズ氏、アレクサンダー・ブース氏は、救命ボートでオブラ・ディン号から逃げようとします。
そこへ、自分も乗りたいと甲板員のラーズ・リンデ氏が現れました。
しかし、それを強い口調で拒否するネイサン氏。
実は彼、第1章で積荷の下敷きになって死んだ、サミュエル・ピーターズ氏の弟。
あの事故を、リンデ氏が兄を殺したと信じていたネイサン氏は、事故現場を目撃していたブース氏の擁護を聞き入れる事なく、リンデ氏を撲殺してしまいました。
その後、リンデ氏の死体が発見されたのと同時期に、船首で画家のエドワード・スプラット氏が、巨大な触手に体を締め付けられて圧死してしまいます。
船首は壁とドアで仕切られていたのでその異変は気付かれず、壁の向こうでは船員たちが和やかに食事の準備や談笑をしていました。
さぁ、新たなる怪物の襲来だぁ!
触手の持ち主は……伝説の巨大イカ(タコ説もあり)クラーケン!
船員たちはクラーケンを攻撃すべく大砲をセットしますが、クラーケンの怪力は砲台をも容易く動かし、アブラハム・アクバル氏が大砲に押しつぶされてしまいます。
この時、砲台の導火線には既に火が付いており、アクバル氏を助けようとして砲台を抱えていた掌砲長のクリスチャン・ウォレス氏と、甲板員のジョージ・シャーリー氏が、大砲の弾に撃たれて死亡しました。
更に、クラーケンによって船が大きく傾き、大砲が転がる!
そこに居合わせた三等航海士付き司厨手のロデリック・アンダーセン氏が、三等航海士のマーティン・ペロット氏の目の前で、転がってきた大砲と壁の間に挟まれて命を落としました。
一方、主甲板でも戦闘が行われていましたが、クラーケンに捕まった士官候補生のピーター・ミルロイ氏が爆死。
これは、持っていた火薬が爆発してしまった為です。
また、檣楼員のマバ氏がクラーケンに体を真っ二つにされるという、無残な死に方をしました。
その時、アビゲイルさんが甲板に姿を現し、夫である船長の居所をマーティン氏に訪ねます。
しかし、次の瞬間クラーケンによってへし折られた帆桁が、彼女を直撃!
そのまま帰らぬ人となってしまいました。
ここで、7人が失踪者となります。
オブラ・ディン号からの脱出を試みたマッケイ氏、ネイサン氏、ブース氏の3人は、クラーケンによってボートをひっくり返されて転落し、溺死。
檣楼員のリー・ウェイ氏と、操舵手のフィンリー・ドルトン氏はクラーケンに捕まってしまいました。恐らく、そのまま海中に引きずり込まれたのでしょう。
甲板手のチャールズ・マイナー氏は死に際の光景は見えないものの、上司である甲板長のアルフレッド・クレスティル氏を助けようとクラーケンに槍で立ち向かった後、八つ裂きにされて死亡します。
②謎解き
ここでは何と16人が死亡もしくは失踪という、オブラ・ディン号に起きた事件の中でも最大の数。
その章の死者を全員見つけた後、失踪者が追加されて死者の数×と失踪者の/が記録されていきますが、ポンポン付くスピードが凄まじく速いのですよ。
えげつなさすぎて面食らう。
まずは、難しくないコース。
- リンデ氏→ネイサン氏の『デンマーク野郎』から。デンマーク出身の乗組員は彼だけ。
- スプラット氏→船内スケッチで唯一のイニシャル『E.S.』。あのスケッチを描いた人、つまり画家。
- アクバル氏→唯一生き残っていたインド出身の船員。ここまで特定できていれば早いでしょう。
- ウォレス氏→第3章-2で、船長に名前を呼ばれて処刑の号令を出していた。
- アビゲイルさん→もはや言うまでもなし。
- ネイサン氏→会話から兄弟を探し、第7章-2で空になっているハンモックを見つけていたら特定可能。
- リー・ウェイ氏→第7章-2のハンモックの番号から。
- ドルトン氏→スケッチで舵を握っている。そんな単純かなぁと思ってたら、他で全く登場せず単純だった。
続いては、特定が難しめな皆さん。
マッケイ氏とブース氏は、ネタバレ考察2で紹介しているので、ここでは割愛します。
シャーリー氏は、ハンモックの配置ですね。
第2章-1の場所と、第7章-2の場所を比べる事で分かります。
実は、第7章-2のハンモックは片方が垂れ下がっていてタグが見えないので、これだけでは特定が難しいのです。
彼は、何故か中国人ゾーンに唯一割り当てられたイングランド人でしたねぇ。
ちなみに、シャーリー氏は遺体が残っていません。
恐らく、大砲の勢いで肉体が粉々になったか、爆風で窓の外に体が吹っ飛んだかのどちらかでしょう。
どちらにしても、大砲のせいで死んだ事には変わりないですが……
ちなみにその2、ウォレス氏とシャーリー氏の死因は、アクバル氏に大砲で撃ち殺されたでも正解になります。
というのも、導火線に火を付けたのはアクバル氏なのですよね。
もちろん、クラーケンに向けて発射すべく用意をしていたのですが、火を付けてほどなくクラーケンが大砲を掴んでアクバル氏を圧し潰してしまった為、火を消す事ができずそのまま発射されて死んでしまった、という事になります。
ただし、アクバル氏の名誉の為に、手記には怪物に殺されたと書いてあげよう。
アンダーセン氏は、まず服装が司厨手のものなので、司厨手である事は絞れます。
決定打となるのは、第7章-2でマーティン氏と自分の食事を持って部屋へ移動している姿ですね。
司厨手は身の回りのお世話をするのが仕事なので、これから三等航海士付き司厨手である事が特定できるのです。
彼の甲斐甲斐しい雰囲気が印象的だったのでね、目の前で死ぬところを見てしまったマーティン氏の心情を思うと切ないのぅ。
続いてはミルロイ氏。
彼の場合は、この後の出来事に名前だけが登場し、そこから消去法で特定する事になります。
なので、このシーンだけでは確定させるのが難しいですね。
どうやら、火薬は元々同じ士官候補生のトーマス・ランケ氏から渡されたらしく、彼から『投げろ!』と呼びかけられていましたが、クラーケンのせいで身動き取れなかったのかな?
結果としてミルロイ氏の死の要因を作ってしまったランケ氏、この後のエピソードでそれをずっと気に病んでいた事が分かります。
マバ氏は、終始半裸で上半身に特徴的な刺青があり、初出の時点でスケッチの顔が鮮明になっています。
ただし、それがニューギニア独特のものだという知識が無いと、特定が難しい方です。
ゲーム内ではそんなヒント出ませんからね、これが難易度高めな理由の1つなんですよねー。
謎解きだけかと思いきや、国際的な教養を持っているかどうかも地味に試されるゲームなのです。
つまり、絨毯爆撃で強引にクリアした人は……(コラ)
最後は、マイナー氏。
上司のクレスティル氏のちょいちょい近くにいたりとか、甲板員の作業を主導していたりとかしています。
これまた知識を問われるのが、ボーダー柄の服。
ボーダーはフランスの船乗りや漁師の間で広まり、後にフランス海軍も採用した事から、ボーダーと言えばフランス、なのだそうです。
で、当のマイナー氏はフランス出身。服で出身国まで特定できてしまうとは……
ちなみに、マイナー氏は実質ナレ死。
『八つ裂きにされた』というセリフだけで、末路が残留思念で分かる事はありません。
さすがに、マバ氏のような死に方を複数出す訳にはいかなかったか。
ちなみにその2、『チャールズ』は英語読みで、フランス語読みだと『シャルル』になります。
明確にフランス人だと出ているし、ゲーム中名前を呼ばれる事は全く無かったので、和訳をシャルルにしても良かったと思うんですよ。
英語読みにしないと、都合の悪い理由があったんだろうか……?
③考察
いやぁ、この章は色々と考察しがいのあるネタが多いのぅ。
1つずつご紹介。
まずは第7章-1。
第1章で撒かれた火種が、ここで激しく炎上してしまった……!
リンデ氏が兄のサミュエル氏を殺したと主張し、弟のネイサン氏がリンデ氏を殺してしまいます。
あれが事故だったのは、残留思念から見た我々も疑いようがないのですが、何故ネイサン氏はそんな思い違いをしたのか?
少なくとも、当時は甲板員として貨物を運び入れており、事故が起きた直後その現場は見ていた筈です。
で、ロープ……切れてますね。
ついさっき、決定的なスクリーンショットを考察サイトで見つけました。
くっ……第1章の考察でロープ切断に疑義を唱えていたわたくし、これを見てしまったからには訂正しなければならん……!
第1章の記事に、追記で訂正を入れまする。
そうなると、ロープの切断がリンデ氏のせいだと考えた事になりますね。
意図的に切ったと思ったのか、それとも管理不行き届きだと思ったのか?
何しろ、瞬間湯沸かし器みたくすぐ頭に血が上った感じでしたから、ネイサン氏の中でリンデ氏は完全に憎き敵認定だったんでしょうね。
ブース氏の擁護も聞く耳持たずでしたし。
確かに、重みでちぎれたにしては切断面が毛羽立ってなく、刃物で切ったかのように綺麗。
しかも、事故が発生したのは出港するかしないかの頃、長い航海に出るというのに、50kg増えた(密航者が樽の中にいたのでね)くらいでちぎれるような、安っぽいロープを使っていたのか?という疑問もある。
ただ、見方を変えればそんなレベルで長旅に挑もうとしていた可能性も、否定はできない……これは別の記事で書きます。
直接的な原因は窺い知る術が無いので、別の角度から考えてみましょう。
事故で大切な家族が死んだ時、突如として襲われる喪失感ややるせなさを自分の中で整理するには、それなりに時間が掛かるものです。
ネイサン氏の場合、出港早々にサミュエル氏が死んでしまい、遺体はそのまま置いておけないから海に流され、いなくなった現実と受け入れたくない気持ちの折り合いが付かないまま仕事をした結果、ストレスが溜まってたんじゃないかな、と思われます。
何せ船内イラストでも、ネイサン氏はサミュエル氏が他の船員たちとトランプで遊んでいるところを覗き込むように、隣にいました。
よっぽど、兄貴が大好きだったのでしょう。
で、なおかつサミュエル氏が死んだ原因だとネイサン氏が見なしたリンデ氏は、同じ甲板員なので一緒に仕事するし、ハンモックの配置もすぐ隣。
兄貴を殺した(と思ってる)ヤツがずっと近くにいる状況が、余計にストレスを溜める事になったのではないかと。
そして、恐らくネイサン氏の怒りに点火してしまったのは、リンデ氏が生き残ろうとした事。
カニとのバトルで、ネイサン氏は結構各所に登場して活躍している様子が見えるのですが、リンデ氏は砲列甲板で怖気づいた素振りを見せたのを最後に、何処にも姿が見えません。
損害査定書にも『著しく勇敢な行動』の報奨金は付かなかったので、積極的に怪物と戦ってはいなかったように見受けられます。
ネイサン氏はそれを何らかの形で知った上に、こっそり逃げようとしたところを嗅ぎ付けたのか、リンデ氏が追い掛けてボートに乗ろうとしてきた。
兄貴を殺しておきながら、こいつはいけしゃあしゃあと生き延びようとしている――それが、ネイサン氏にとってはどうしても許せなかったのでしょう。
それが、『もう我慢ならねぇ!』というセリフに集約されていたように思います。
ただ、正直リンデ氏にとっては、理不尽極まりない末路。
勘違いで殺されるのはやりきれないですね。
あと、ネイサン氏もその気持ちを一人で抱え込んでいたのはマズかった。
今時のエコーチェンバーではないですが、サミュエル氏が死んだ事について自分としか会話していなかったから、思い込みを強固にしてしまった側面はあるでしょう。
直接打ち明けるではないにしても、ブース氏とかにそれとなく話して第三者からの意見を貰ったり、話を聞いてもらうだけでもしていたら、気持ちの整理が多少なり出来ていたのではないかと。
そういう意味では、オブラ・ディン号のメンタルヘルス対策は話にもならんレベルだったんだろうなぁ。
次は第7章-2。
スプラット氏が船首でクラーケンに絞め殺されたシーンです。
何故、スプラット氏が船首にいたのか?なんですが、よく見ると……
えっ、ず、ズボンが下がってる……!?
そして、音声もよくよく聞くと……
えっ、も、もしかして……大きい方の用を足していらっしゃる……!?
きゃああああああ(≧Д≦)
実は、昔の商船のトイレは、士官以外は船首だったんですって。
士官用のトイレは船尾の広間の隅にあり、カーテンで仕切られるようになっています。
なので、スプラット氏はトイレ中に絞殺されてしまった訳ですね。
しかも、左脚辺りが黒っぽくなっているのですが、あれは腹部を絞められた事による吐瀉物らしいです。
何という辱しめだ……骨になったのが、唯一の救いだったかもしれない。
ちなみに、大事なところはちゃんと見えないようになっているので、ご安心を!
思わず上手いな!と感心してしまった。
続いて、第7章-8。
ゲーム中で我々が初めてクラーケンを見かけ、『はっ!?』と訳分からなくなる事必至なシーンです。
船の損害調査に来たのに、何で急に巨大イカに襲われるとかいうファンタジーの世界に引きずり込まれているのだ!?
そして、ここでエバンズ氏の最初のコメントを思い出す。
『記されている内容を見て、君は少なからず驚く事だろう。しかし、じきに何もかも得心がゆく筈だ。』
いや、ここまで現実離れしている展開をどう得心しろという!
まー、この後色々と明らかにはなるので、それらの前後関係を踏まえればまぁまぁまぁといったところではある。
本題に入りましょう。
最初はクラーケンに気を取られるものの、ラストまで辿った我々が改めて全体を見渡した時、ある意味でこのシーンが一番『何でそうなった?』と思うところじゃないですかね。
それは、アビゲイルさんが主甲板に出てきた理由。
彼女が死んだ瞬間、他の乗客と一緒に一等航海士付き司厨手のポール・モス氏がいました。
なので、恐らく彼が状況を説明して、客室に待機しているよう伝えていたんじゃないかと思われます。
が、それでなお、危険を冒してマーティン氏に接触した理由が分かりません。
説明なんぞなくても、海は嵐で大荒れ、オブラ・ディン号を襲うクラーケン、次々に死んでいく乗組員たち、これらが視界に入っていない筈がない。
マーティン氏は間違いなく、アビゲイルさんの行動に心底焦ったでしょう。
可能性の1つとして考えたのは、他の乗客が余りの事に怯えている様を見て、船長に近い自分が何とか出来ないかという、使命感のようなものに駆られたのではないかな、と。
船長を夫にし一等航海士を兄に持つアビゲイルさんが、血筋で勇敢さを発揮したとしても全く不思議じゃありません。
まー、彼女の振舞いが分かるのはこのワンシーンと船内スケッチでの姿だけなので、本当にそういう性格なのかどうかを知る術は無いのですけどね。
逆に、自分が恐怖に耐えきれなくなり、夫に会いたくなって飛び出した可能性もゼロではない。
オブラ・ディン号の旅に付いてきたのも、下手したら年単位で会えなくなって寂しいからだという説もありそう。
ただ、個人的には是非とも前者であってもらいたい……そんな思慮の浅い女性であってほしくはないなぁ。
他の二人の女性は客室外に出ていたとはいえ、ちゃんと留まっていましたからね。
ちなみに、アビゲイルさんの呼びかけによってマーティン氏の名前が分かる訳ですが、あれだけ親しげな感じだと、少なくとも以前から交流があったようですね。
結構それなりに長い付き合いだったのかな。
今回はここまで!
次回は、第8章を振り返ります。
船医によって一度伏せられた、この章の謎とは……
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