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ものぐさパズドラーの戯言

ログインは毎日、スクリーンショットはさっぱり載せない、ものぐさなパズドラーが綴る文字だらけのブログ。基本日記です。

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<Return of the Obra Dinn>ガッツリハマってしまったぁよ。
機種変更しましたー!(≧▽≦)
このところバッテリーの減りが早いと思っていたら、案の定バッテリーが劣化してるから交換しろというアラートが出てまして。
iPhone8にして丸3年、そろそろ新しくしてもいいかなーと思い、iPhone SEにしました。
12シリーズにしなかった理由は2つ、1つはFace IDよりもTouch IDの方が便利だと思っている事、もう1つは画面にはみ出しているノッチが気に入らないからです。
なので、この先Touch IDが搭載されたノッチの無いiPhoneが登場しなかった場合、わたくしは今の子をバッテリー有償交換してでも使い続けるつもりだ……!(心変わりはするかもしれない)

それはさておき。
今回はブログ更新が久し振りになった理由の1つである、PCゲームについて語ります。
ちなみに、もう1つはiPhoneのデータ移行で結構時間が掛かった事。
昔はバックアップを復元したら、アプリ本体もインストール済みになったんですけどねぇ、今のバックアップはさすがに全部のデータを保持しないのか。
ダウンロードで待たされました。


きっかけは、とあるVtuberさんのゲーム実況ライブを見た事。
元々謎解きが好きなわたくし、プレイを見ながらわたくしも推理をしていたんですが。

はっ!Σ(°Д° )

気付いた時には、23時45分。

えっ……いつの間に!?
確か配信スタートが22時で、途中から見始めたとはいえ、そんなに時間が経っていた事を全く感じていない我が身に仰天しました。

こ、このゲーム……面白い!

そして、更に思った。

自分の手で最後までやりたい!

今までにも謎解き系のゲームはやってきたんですが、正直ここまで時間を忘れて没入したのはかなり久し振りの事。
視聴しただけでこの没入感なら、自ら遊び始めたら恐らく寝食を忘れる……!

やりたくてしょうがなくなったわたくしは、初めてSteamをインストールして購入しました。
お値段は2,000円以上と、お世辞にも安いとは言えず。
ただ、1時間半見ただけでこのゲームには値段以上の経験を得させてくれるという謎の確信があったので、お金を払う事に迷いはありませんでした。
スマホアプリじゃない買い切りのゲームを買ったのも本当に久し振りで、最後に買ったのは多分ニンテンドーDSのソフトだったんじゃないかな?


わたくしをそこまでの気持ちにさせたゲームが、本日ご紹介するこちら。

Return of the Obra Dinn!

日本語にすると『オブラ・ディン号の帰港(またはオブラ・ディン号の帰還)』ですね。
Steam/PS4/Switch/Xboxとマルチ展開されているので、好きなコンソールで遊べます。
ただし、スマホ版は無い。
開発したのはLucas Pope氏。これ以外にもヒット作品を生み出している、素晴らしいインディーズゲームクリエイターさんです。
英語ベースですが日本語に対応しているので、ちゃんと内容を理解できますよ。

なお、今回ここではネタバレしません!
少しでも興味を持たれたなら、この記事を読むのを止めてすぐさま遊んでいただきたいので、なるべく核心には触れないようレビューします。
ネタバレ記事は、別途書く予定ですよー。


まずは各種ストアに公開されている、あらすじを紹介しよう。

時は1802年。200トン以上の交易品を積んだ商船「オブラ・ディン号」が、ロンドンから東方に向けて出港した。その6か月後、同船は予定されていた喜望峰への到達を果たさず、消息不明扱いとなった。

そして今日、1807年10月14日早朝のこと。オブラ・ディン号は突然、ファルマス港に姿を現す。帆は損傷し、船員の姿も見えない。これを受け、東インド会社ロンドン本社所属の保険調査官が、ただちにファルマス港に派遣された。同船内を直接調べ、損害査定書を作成するために――。

「Return of the Obra Dinn」は、探索と論理的推理で展開する、一人称視点の謎解きミステリーアドベンチャーゲームである。

これまた、歴史好きの心をくすぐるのぅ……東インド会社なんて、授業で聞いた事絶対ありますよね?
無いと言うなら、それはサボったか休んだか忘れたか、苦手過ぎるが故に右から入って左へ聞き流したかのどれかだ。
ちなみに、消息不明扱いにされたのが1803年となっているので、6ヶ月の間に年を越したようですな。

つまり、プレーヤーはこの保険調査官としてオブラ・ディン号に乗り込む訳ですが、これだけ聞くと『何処に推理要素が?』となりそうですよね。

この時、我々に与えられるものが2つ。
1つは、このオブラ・ディン号における情報が記された手記。
乗客乗員60名の名簿に船内の地図、船に乗っていた画家の描いた船内スケッチがあります。
更に、その先にはオブラ・ディン号で起こった数々の出来事の章タイトルが載っているのですが、当初は全くの白紙。

これをどうやって埋めていくのかというと、もう1つのアイテムである懐中時計を使います。
こちら『メメント・モーテム』という名前だそうで、どういう意味かは序盤でさくっと和訳が出ますよ。
中央に描かれているドクロはまさに暗示で、不気味。

もちろん、ただの懐中時計ではない。
まずは主甲板に上がって周囲を探索すると、そこには白骨化した死体が!
ここで懐中時計を持った手がにゅっと出てくるので、ふたを開くと……何と、この死体が絶命する十数秒前の会話が流れ、絶命した瞬間がストップモーション映像となってプレーヤーの前に現れるのです。
つまり、目の前の光景は過去の一瞬そのもの!
ちなみに、会話の音声だけは英語のままなので、堪能でない方は画面に映し出される和訳で会話を知るしかない。
あと、会話が流れている間は真っ暗なので、誰が喋っているのかは状況からでしか判断できません。ただし、どれが死んだ方のセリフなのかは後で分かります。

そして、この空間を我々は何故か自由に動く事ができ、ズームするとその人物が船内スケッチのどの人物かが分かります。
20秒かそこらで映像は一旦フェードアウト(後で調査可能)し、白紙だった手記に死者の顔スケッチ、文字で記された会話(左に×が付いているのが死者のセリフ)、死体のあった場所、更にその場に居合わせた人物の情報が記されていきます。
顔の横には『この人物は誰?死因は?』の文字があり、選択肢の中から好きなものを選ぶ事が可能。


そう、これはオブラ・ディン号に乗ってロンドンを旅立った筈の60名が、どういう末路を迎えたのかを突き止めるゲームなのです!
そして、ここまで書いた内容から察しが付くかもしれませんが、死体の残留思念を見ていくので、かなりの数の死体を見る事になります。
なおかつ、人によっては相当悲惨な状況で死を迎えているので、グロテスクが苦手な人には厳しいかも;
あと、ガイコツもそれなりに出るので、これも苦手な人にはキツいかな。

ただしこのゲーム、グラフィックが終始ドットのモノトーンで、赤色は全く視界に入りません。
なので、生々しさは幾ばくか軽減されています。
趣旨が趣旨なんでねぇ、これでフルカラーにしたら間違いなくCERO Z扱い。

あと、黒以外の描写、デフォルトだと黄色っぽい白なんですが、これは設定で変更可能。
パッキリした白だったり、青・緑・オレンジとありますので、好きな色を選べますよ。

もう1つ注意しないといけないのが、人によっては3D酔いを起こしてしまうかも。
わたくしもどちらかと言うと酔いやすいタイプでしてねぇ、設定でカメラの動きを「ほぼ静止」にしたら平気になりました。
この設定がなかったら、わたくしは泣く泣くプレイを諦める事になりかねなかった(><)

あ、これも人によってはダメかもしれませんね。
対峙するのは年数経過した死体もあるので、当然ながら周囲にはハエがいます。
このゲームではぼやっとした白い点で表現されていて、そこまで密集はしていないので綿埃っぽく見えるんですが、集合体恐怖症の人はもしかしたらキツいかも……?
わたくしは大丈夫でしたが、黒い点が密集してわさわさ動くのを見るのは苦手です(きっかけは小5の花壇掃除で雑草を抜いたら、アリの巣を壊して大量のアリが噴出した光景を何度も見たせい)。


本題に戻りませう。
先程書いた『この人物は誰?死因は?』に正しい情報を入れていくのがプレーヤーのミッションになる訳ですが、その死者が誰かに殺された場合、その相手も特定しないといけません。
つまり、死者の顔と名前、安否、殺されたなら加害者の4点を正しく繋ぐ事で初めて正解となります。

ただしこれ、簡単に特定できるのは序盤までだと思ってもらっていい。
安否は死者なら今際の際が見えるのですんなり決まるんですが、名前が会話で出てくるのは非常にまれ。
ある程度偉い役職の人であれば姿格好とかで絞り込めるものの、等級の低い乗組員だと人数が多いので、船内の残留思念を辿っていきながら、その時のシチュエーションや他の人との関係性など、場合によっては消去法で決めていく必要も出てきます。
身元を特定できる情報が残留思念などから出ると、スケッチの顔が鮮明になるというギミックがありますので、これも手がかりの1つになります。

このオブラ・ディン号、ロンドン発なのでイギリス人ばかりかと思いきや、結構国籍豊かな船でしてね。
フランスやスウェーデン、デンマークなどのヨーロッパ諸国は元より、ペルシャにインド、中国やフォルモサ(台湾の別称で、ポルトガル語で『美しい』の意味だそうです。初めて知った)などなど、まさに人種のサラダボウルなのです。
コミュニケーション大丈夫か?と聞きたくなるレベル。
もちろんこれも人物特定の手がかりになるんですが、一人だけならまだしも同じ国の出身が複数人いた時に、どうしても決め手の無い人が2人以上いた時の絶望よ。
あとね、英語の訛りも特定要素らしいんですが、いやそんなの分からんわ……わたくしの耳は、標準の英語を聞き取るのですら精一杯だわい。


で、このゲームがこれだけの難易度であるにもかかわらず、非常に評価が高い理由は、ゲームシステムが絶妙であるが故にバランスがいい具合に取れている事。
普通だったら、60人の安否を調べる為に情報掻き集めるものの、途中で誰が誰だか分からなくなってパニックになりますよ。
それを回避しているのが、1つは死体の残留思念の出し方。

最初の死体と遭遇する時に分かるかと思うんですが、始めのうちはオブラ・ディン号で探索できる場所って限られているんですよ。
それが、残留思念で誰かが扉を開けていると、現実に戻った時にその扉が開いていて、奥へ行くと次の死体が……という具合に、ある程度順番に出てくれるのです。
こうする事で、異なる話に関わる残留思念を色々と見て混乱しないようになっていますね。


2つ目、これが実に素晴らしい!
3人の安否が正解していると、『調査が進展したでー(関西人脚色)』という通知と共に、誰が正解なのかを教えてくれます。
これによって、60人全員に意識を向ける必要がなくなり、分からない人物の特定に集中できるという、人の多さにかかわらず推理を進められる心地よさが得られるのです。

更に、通知が来た瞬間は、アドレナリン高まりまくって脳汁ブシャー!
特に、序盤で登場しながらもなかなか名前を特定できない人がいるんですが、それがある手がかりから名前が分かった時の、あの快感は凄まじかった!
項目が選択式なので、どうしても分からない時は絨毯爆撃するというのもアリ(とはいえ、選択肢の数はメチャクチャ多いから、やるなら覚悟せよ)ですが、アレを味わう為なら何が何でも自力で解いてやる……!という気持ちにさせてもらいました。

紹介文にもあった通り、人物特定は確かな論理が存在するので、理不尽なものは一切存在しない!
もしよく分からないのなら、それは単純に国際的な教養の問題なのです。インターネットで検索して世界の知識を養おう。
なお、正解していくと裏表紙のドクロの周囲に正解した数だけ線が入っていくので、収集欲もちょっと刺激されます。


3つ目は、シンプルな操作性。
我々がやれるのは、移動と懐中時計オープン、ドアノブ捻り、手記を開いてページをめくる事くらいと、PCゲーム初心者なわたくしにも分かりやすい!
操作にストレスを全く感じないので、推理だけに意識を集中させる事ができるのです。

ちなみに、人物特定がシビアな反動なのか、死因の判定は比較的緩め。
複数の死因が考えられる場合は、そのうちの1つを選べば正解となります。
実はここでどれを選択するかで、ラストのとあるイベントの結果が変わるのですよ。
これを楽しむのは2周目以降ですな。


さて、手記が埋まっていくに従って少しずつ浮かび上がってくるのが、オブラ・ディン号に起こった悲劇の数々。
最初のうちは単純な話かと思いきや、ある瞬間から急に想像だにしていなかった展開が訪れて度肝を抜かれ、更にいろんな角度で話が流れていく状況に不可解さを覚えながらも、全てのページが埋まり全員の安否が確定した瞬間、断片的だった話が1つの線で繋がるのです。

とはいえ、先にも書いた通り、我々に見えるのは誰かが死ぬ十数秒前の過去のみであり、それでこの悲劇の全てが説明される訳ではありません。
何故、あの人物はあんな事をしたのか?あれは結局、何を意味していたのか?
それが明らかになる事は、開発者の方が語らない限り永遠に無いでしょう。

ただそれもごもっとも、我々は『保険調査官』であって警察官や探偵ではないのです。謎解きというカテゴリーで勘違いしそうになるんですが。
保険調査官がやるべき事は、その人物に起きた事実を詳らかにして、損害を査定するという自らの職務を全うする事で、犯人の動機を掘り下げたり、気になった事を後日調べたりなどというのは範疇外、そこはそれを生業にしている方にお任せする。

個人的には、ストーリーはある程度ハッキリしてくれないとストレス溜まるタイプですが、こういう感じだと、なまじ説明が無い分、考察の余地がかなり出てきて、逆に考察したくなる欲が湧いてきますね。
これはまた、別の記事で語る事にしましょう。


そういえば、わたくしのプレイ結果を書いていなかった。
もちろん最後までクリアしましたよ!
さすがに1日では無理でしたが、初日で9時間やりました。
案の定、途中でポテチをつまんだだけで完全に食事を忘れたし、空腹すら感じなかったなぁ。
下手したら、その日まともな食事摂ってなかったですね。
寝る方は忘れなかった……というか、次の日平日で仕事があったので、さすがに自制。
トータルプレイ時間は15時間でした。

あと、久し振りにゴリゴリメモしましたねー。
さすがに60人の顔は覚えきれないので、スケッチの姿から仮の名前を付けて、そこからその人がどの残留思念に出てきたかを調べていってました。
ちなみに先程お話しした、なかなか名前が特定できなかった人の仮の名は『ぶらさがりスキンおじさん』。

推理はほぼ自力で頑張ったんですが、1回だけ、ヒントを小出しに掲載してくれているサイトのお世話になりました……特定方法が分かった瞬間『うわ、それかよ!』と叫んでしまった。
もちろん、ちゃんとロジックは成立してます。
灯台下暗し。


という訳で、わたくしの第一次調査は終了した訳ですが。

ん?

『第一次』とは何ぞやと?

いやぁ、こんな面白いゲームたった1回で終わらせるには勿体無いじゃないですか。
しかも、1回目は身元特定に結構時間掛けましたからね。
どうやったら最短でクリアできるのかとか、スケッチの顔がどのタイミングで鮮明になるのかとか、身元が明確になった今なら他の事に意識を向けられますし。

第二次調査もやりますよ!(どーん)

ただね、もし望みが叶うんだったら、このゲームの記憶だけを抹消してもう一度やりたい。
謎解きゲームの宿命ではあるんですが、一番楽しいのは何も知らずに挑む1回目のプレイなんですよね。
知ってしまったら、二度と戻れない……当たり前だけど、切ない。

BGMも雰囲気があって、このミステリアスな舞台をしっかり引き立ててくれます。
これを聞く為にもう1回やってもいいな。


以上、Return of the Obra Dinnのネタバレなしレポでした。
よーし、自分で解きたいから途中で止めてたVtuberさんのアーカイブ観るぞー。

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